(工期:2014(平成26)年12月1日~2015(平成27)年3月17日)
監理技術者: | 瀬戸 潤一 |
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現場代理人: | 佐藤 風司 |
現場監督員: | 竹永 篤司 澤 尚希 |
1985(昭和60)年に完成した調布市総合体育館は都立神代植物公園の北側に建つ公共スポーツ施設です。
敷地は広大な緑に囲まれており、都からは公園施設の一部として認められています。
新築を担当した久米設計による6,057㎡の建物は「緑濃い自然にマッチした景観」が意図されており地盤面より10mまでという高さの制限を受けて、半地下式になっています。
1997(平成9)年には省エネルギー建築賞建設大臣賞を受賞しています。
総合という名前のとおり屋内体育館、屋内プール、トレーニング室が設けられていて、各種競技会、イベント、スポーツ教室などに利用され、老若男女問わず運動が出来る場所として地元住民からも愛される公共施設になっています。
今回の工事について
今回の改修工事では老朽化した空調機器、配管の更改と空調熱源方式の変更を行うことによって、メンテナンスの簡易化とシステムの長寿命化、省エネ効果の改善を図りました。
12月に着工して翌年3月までという短い工期が年末始と年度末に当たるため、人と物の手配は困難を極めました。
1日1日が勝負で作業は錯線し、精神的にも肉体的にも緊張を強いられる毎日でした。
工期中は休館で一般利用者の立ち入りはありませんが、施設管理事務は通常通り館内の一角で行われており、工事音や粉塵、清掃については細心の注意が必要です。
また工期中に実施された衆院選挙の会場に当てられたため、その間工事は中断することとなりました。
相当にタイトな条件でしたが、無事故無災害で完成を迎えることができ、高い評価もいただきました。工事に関わる者が一致団結すれば、結果は後からついてくるようです。
現場を通して得られること
モノづくりはエネルギーを要する仕事です。ネジー本届くのにも多くの人が関わります。
建物全体となるとその比ではありません。毎日自分を燃やし尽してようやくその日が終わるような日々が続きます。
しかし、その中で得られる経験と知恵は確実に身に付きます。
現場は一つのチームです。職方とは密な連携を取りながら一緒に組み立てていく感覚です。
それぞれに違う立場、価値観を持ったメンバーとの交流を通して多様な考え方に触れ、研鑚を積んで、自分自身が成長して行きます。
設置した機器に配管ダクトが繋がれ、電力が供給されて無事稼働した瞬間には最初の達 成感を味わいます。
その後、完成検査を終えるとようやく肩のカも抜け、やりきった感懐に浸ることができます。
また今回のようにお褒めの言葉を沢山頂くと苦労が実ったという感情が溢れ出ます。
就活中の学生さんへ
現場管理の仕事は体力的にも精神的にもタフであることが求められます。
ただ、キツさの中にも楽しみや面白みの発見があり、それがあるから頑張る事が可能になります。
最初は慣れない事ばかりですが、まず自分が出来そうな事からチャレンジして行けば、いつの間にか 仕事は楽しくなって来ます。
近年、建設業界全体のニーズは高まっており、今後も需要のある職業です。
真剣に建物の建設に携わりたい思いがあるのなら、ぜひ一緒に汗を流しましょう。