(工期:2016(平成28)年5月26日~2017(平成29)年3月24日)
監理技術者: | 中島 保 |
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現場代理人: | 輿 亮太 |
現場監督員: | 八木 捷利 |
事業の経緯
海上保安庁は、海上における法令の励行、違法行為への対応、海難救助、海上交通整理、海図製作等の海洋情報(水路)業務、航路標識の管理等の業務を行う組織です。
その業務の拠点となる建物が海上保安署です。敷地は、津波発生時の浸水エリアに想定されているため、災害時における応急対策活動に支障をきたす恐れがあります。
新庁舎の建設に当たっては、業務量の増大や業務体制強化への対応、海上保安サービス及び利用者の利便性、業務効率の向上を目指すとともに、津波対策を講じることがテーマとなりました。
所在地 | 神奈川県藤沢市江の島1丁目12番2号 |
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敷地面積 | 44592.82㎡ |
建築面積 | 383.14㎡ |
延床面積 | 947.86㎡ |
構造規模 | RC造、地上3階建 |
外観コンセプト
江の島の山地区の緑と、太平洋の白波を背景に、海洋の監視をつかさどるイメージの外観で、視認性が高く、周辺環境に配慮したデザインになっています。
水平ラインを強調した庇により、外洋・防波堤などと景観上の一体感を演出し、外観は淡いアイボリー系に勾配屋根を採用し、臨海地区の街並みとの調和を考慮しています。
部分的にグレーの色調やアルミ製ルーバーを用いることで、シャープなデザインとし、海上保安署の厳正な規律及び機能性、機動性を表現した庁舎のイメージとしています。
津波に耐える庁舎
本施設は、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波に対して人命を確保し、発生後の災害応急対策活動が可能な建築物となっています。
設計 | 国土交通省関東地方整備局営繕部 都市環境設計株式会社 |
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監理 | 国土交通省関東地方整備局横浜営繕事務所 ところざわ一級建築士集団株式会社 |
建築工事(別途) | 株式会社渡辺組 |
電気工事(別途) | 扶桑電機株式会社 |
設備工事(当社) | 日本装芸株式会社 |
EV工事(別途) | 株式会社日立ビルシステム |
工事を終えて
2016(平成28)年5月に受注し、9月より工事を開始しました。建築工事による約3ヶ月の遅れがあり、工期を2017(平成29)年2月28日から3月24日へ延伸しました。延伸後も躯体工事の遅れがあり、再度工期延伸の話もありましたが、発注者より年度内に工事を終わらせたい旨の強い要望があり、各受注者間での工程調整と施工検討の上、工期内完成に至りました。
特に内装工事については短い期間での施工となりましたが、各業者の協力により無事完成する事ができました。